2016.01.18 Mon

特集企画

【ITベンチャーおしゃれオフィス20選】株式会社アイレップ


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 特別企画「ITベンチャーおしゃれオフィス20選」、第13回となりました。今回は、「株式会社アイレップ」にお邪魔してお話を伺いました。

 

 アイレップは1997年に創業し、検索連動型広告や運用型ディスプレイ広告をはじめとする運用型広告やSEO(検索エンジン最適化)に強みを持つ「デジタルマーケティングエージェンシー」です。企業内に蓄積されたマーケティングデータを活用した広範なマーケティング活動をワンストップで提供し、広告主のマーケティング成果を最大化すべく事業を展開しています。

 

 また、インドネシア、中国、ベトナム、フィリピン、タイと、アジア圏に積極的に展開し、外国籍の社員も多く採用しています。取材では、アイレップ取締役で人事本部本部長を務める北爪宏彰氏のお話を伺いました。オフィス移転の経緯や、従業員同士のコミュニケーションの大切さ、今後の企業としての目標などについてお話しいただきました。

 

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株式会社アイレップ 取締役 人事本部 本部長 北爪宏彰氏

 

グループの相乗効果を狙って千代田区へ

 

――2012年に現在のオフィスに移転されたそうですが、どのような狙いがありましたか?

 

北爪宏彰氏(以下:北爪):最大の狙いは、従業員を1つのフロアに集めて、相互のコミュニケーションを活性化させるというものでした。移転前は、長く渋谷にオフィスを構えていたのですが、とにかく従業員が増えていた時期でした。

 

 渋谷のオフィスに移転した当初は、ビルの1フロアに従業員を収容できていたのですが、どんどん従業員が増えていくので、同じビル内で増床を繰り返し、最終的には4フロアを使うようになりました。従業員が4フロアに分かれてしまうと、どうしても相互のコミュニケーションが取りにくくなります。そこで、2012年に溜池山王に移転したわけです。

 

――溜池山王という場所を選んだことに、特別な理由はありますか?

 

北爪:当社は2010年12月から、博報堂DYグループの一員となりました。同じグループの企業が近辺に多くあるというのは溜池山王を選んだ大きな理由の1つです。グループ企業同士の連携を加速させたいという狙いがありました。

 

 現在のオフィスの所在地は「千代田区永田町」となるのですが、「千代田区」のイメージもこの場所を選んだ理由の1つとなりました。デジタルマーケティング関連の企業は渋谷周辺に集中しているというイメージがあると思います。その中であえて千代田区を選び、渋谷よりも「大人な」イメージを持ってもらいたいと考えました。

 
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オフィスのエントランス。シンプルな作りで、落ち着いた「大人の」雰囲気を出している。
 

 
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応接スペース。シンプルで落ち着いた作りだ。
 

 

食事などのイベントを通してコミュニケーション

 

――コミュニケーション活性化のために新しいオフィスに移転したとのことですが、従業員の皆さんがコミュニケーションを取りやすくする工夫などは何かありますか?
 

北爪:先にお話したとおり、現在のオフィスではビルの1フロアで全員が働いています。これだけでも以前のオフィスに比べてコミュニケーションを取りやすい環境になっていると思いますが、さらにオフィスのあらゆるところにミーティング・スペースを設置したり、気分転換に利用できるリラグゼーション・ルームも設置しました。

 

 コミュニケーションを促進させるためのイベントも開催しています。例えば、毎週水曜日の朝には「モーニング・サービス」として、ヘルシーな朝食と美味しいコーヒーを提供して人が集まりやすくしています。

 

 さらに、昼食に地方の駅弁を何種類か取り寄せてみんなで食べるような「ランチイベント」を時々開催しています。食事をしながら、普段接することが少ないメンバーと会話できるように、例えば、出身地、血液型など共通する話題を見付けてもらってコミュニケーションを促進しています。

 

――コミュニケーションを活性化させるために、終業後にパーティーを開いて酒類を提供する企業などもあります。貴社は活性化のためのイベントを比較的早い時間に開いていますが、どのような狙いがありますか?

 

北爪:私たちの業界では、仕事が夜遅くまで及んでしまうことがあります。ただし、いつも帰宅が遅くなってしまい生活にメリハリがなくなってしまうことは良くないと考えています。そこで、隔週水曜日は「すいすい水曜日」というノー残業デーをつくっています。そして、その日の朝にモーニングサービスを提供することで、会社に早く来て、早く仕事を終わらせて、早く帰るという意識を持ってもらいたいとも考えています。

 

――コミュニケーションを活性化させることで、従業員に広めていきたいメッセージがあったのではないですか?

 

北爪:従業員が急増していく中で、アイレップらしさ、アイレップが美徳とするものはなにかというメッセージをしっかり残していきたいと考えていました。

 

 5~6年前、当社の売り上げは100億円前後でした。それが現在は600億円ほどの規模に成長しました。アイレップが得意とする運用型広告というビジネスは、手をかけずに売り上げが成長していくものではありません。売り上げが伸びるということは、その分一緒に働く仲間が増えていくということです。

 

 会社の規模が大きくなり、従業員数が急に増えているという状況で、アイレップらしさ、アイレップが美徳とするものはなにかということを残し、伝えていくには、従業員にいろいろな方向でコミュニケーションを取ってもらうことが必要だと考えました。

 

 社内コミュニケーションと一口で言っても、いろいろなものがあります。例えば、何年も前から会社にいる人と、新しく入ってきた人の間は疎遠になりがちです。当社の場合は急に従業員が増えたので、新しく入った人同士でなかなか打ち解けられないということもあるでしょう。

 

 仕事をしていれば、上司と部下という縦の関係は強くなります。しかし、それだけでは同じ会社で働く仲間として思いを共有することは難しいのではないかと思います。異なる部署のメンバーとの「横の関係」や、別部署の上司や部下といった「斜め上」「斜め下」など、あらゆる形でコミュニケーションの量を増やしていってもらいたいと願っています。そのために、運動会やバーベキュー大会を開催するなど、社内でコミュニケーションを取りやすい環境を作るために工夫しています。

 

 
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最も大きな会議室。社内勉強会の会場としても使える。

 
――会社として大切にするものというお話がありましたが、人材を採用するときも、そのような点を重視されているのですか?

 

北爪:そうですね、採用では私たちと求職者の方の価値観が合うということを重視しています。どんなに優秀な人でも、価値観が合わない方はお断りすることもあります。

 

 私たちが求めている人物像は一つではありませんが、共通しているのは「ユーザーとクライアント企業の笑顔のために一生懸命になれる」ことです。

 

 広告代理店がクライアント企業のために働くことは、当たり前です。しかし、本当にクライアント企業のために働くということは、その先にいるユーザー(生活者)が笑顔になるために働くことだとアイレップは考えます。インターネットが登場したことで広告やマーケティングの結果は数字で表されるようになり、その結果を分析したり、仮説を立てて改善を行ったり、といった左脳型のマーケティングが主流になっていますが、やはりユーザーのことを想像する力、右脳の力もあらためてとても重要だと思います。

 

 アイレップはマーケティングを本当にやりたい人を求めています。デジタルマーケティングという社会に大きな価値が提供できる仕事を真剣にやってみたい、と思う人には、最良の機会が与えられる場です。

 

海外進出のために、採用もグローバルに

 

――今後、事業をどのように展開されるのでしょうか?
 

北爪:世界展開、特にアジア各国への展開に力を入れているところです。

 

 現在、インドネシア、中国、ベトナム、フィリピン、タイの5カ国に展開しています。なかでも、インドネシアでは昨年から今年にかけて、売り上げが数百倍にまで増えています。このような規模で成長できることは、アジアの魅力です。現在はこのような成長途上にある国で投資を進めています。ただし、アジア圏はいろいろな意味で日本とは異なる環境があり、それがまた激しく変化します。変化する環境に無理に抗うのではなく、その中で、しなやかに試行錯誤しながら業績を成長させていきたいですね。

 

 そして、このように会社として世界に展開していくために、今までに採用したことがないような人を入れるなどして、オフィスに刺激を与えています。

 

 最近は外国籍の社員を多く採用しています。もともと、技術開発のメンバーは半数くらいが外国籍でしたが、技術開発ではない部門でも外国籍社員が増えています。当社は、数年前からベトナムのハノイ工科大学と提携を結んでおり毎年、優秀な学生をベトナムからエンジニアとして採用したりしてきましたが、一昨年くらいからは、香港、米国、イギリスでの採用活動も加わるなど、グローバルに採用活動を進めています。

 

 前は、外国籍の社員を採用するときの条件として、日本語ができることを挙げていたのですが、この条件を最近では、撤廃し、日本語が全くできない社員も一定数入ってきています。

 

 こういうメンバーが入ってくると、オフィスにも強い刺激になります。言葉が通じないというだけでなく、コミュニケーションの前提となる物事の考え方が日本人とは異なるのです。既存のメンバーにとっては、海外を強く意識する機会になるでしょう。

 

 こうした外国籍社員の新しいメンバーは、言葉も、考え方も、既存のメンバーとは異なりますが、彼らにしかできないことがあると考えています。先日、日経新聞に「アイレップ、タイ総合情報大手と提携」という記事がでました。日経本紙への掲載は、なかなか難しい偉業です。そしてこの偉業は昨年度入社してくれた外国籍社員がものすごいリーダーシップを発揮して成立させたものです。

 

 もちろん、彼、彼女たちだけの努力ではありません。多くの部署の日本人社員の協力なしにはできなかったでしょう。しかし、同時にそうした日本人社員だけでもできなかったことを彼、彼女たちはやってくれました。例えば、日本の文化や言語に依拠する私たちには非常に難しいドキュメント製作や、現地との交渉をとても上手に進めてくれました。そして、社内のいろいろな折衝も英語に、時におぼえたて日本語を雑ぜながら頑張ってやってくれました。結果、このプロジェクトにかかわったすべての人に大きな学びがありました。

 

 このように、それぞれ異なるバックグラウンドを持つメンバーを集めることで、メンバー同士が切磋琢磨しながら、お互いから学んでいけると信じています。こうして、会社としてさらに成長していきたいと考えています。

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